ブーツ型のイタリア半島の足首辺りにある。
「ナポリを見て死ね」という言葉があるくらい風光明媚。
なんか同じような日本語があったなと思い、かなり悩んで思い出した。
「日光を見ずして結構と言うなかれ」
スペインでは、
「グラナダを見ていない者は何も見ていないと同じだ。」
というらしい。
市の人口約100万、独自のナポリ方言(ナポリ語)が話されている。
輝く太陽と温暖な気候、陽気な人々というイタリアのイメージは、ナポリが元になっているそうだ。
ナポリタンは実は日本で開発されたパスタ。
ナポリにはナポリタンはない。ただナポリではトマトが多く取れたため、フランス料理でトマトソースを使った料理を「ナポリ風」という意味でナポリタンと呼んでいた。
アメリカを経由して日本に入り、スパゲティとトマトソースを合わせた「ナポリタン」が誕生した。
ナポリの代表的食べ物は、ピザ(ピッツァ)。アラブ圏のパンの一種ピタがナポリに伝わり、ナポリでピッツァと呼ぶようになったた。その代表がマルゲリータ。
ナポリは紀元前6世紀古代ギリシア人の植民活動によって建市されて以来、歴史に翻弄され、次々に支配者が変わった。
ギリシア人による建市→ローマ帝国→東ゴート族、ランゴバルト族の侵入→東ローマ帝国→ノルマン人→神聖ローマ帝国→アンジュー家→アラゴン家→ヴァロア朝フランス→スペイン・ハプスブルク家→オーストリア・ハプスブルク家→スペイン・ブルボン家→ナポレオン→両シチリア王国→イタリア王国
第2次大戦後、王室は追放されていたが、最近、帰国が許されたようだ。
1995年、世界遺産(文化遺産)『ナポリ歴史地区』として登録された。かつては「ナポリを見たら死ぬ」というギャグがあったくらい治安が悪かったが、世界遺産に登録されてから、観光に力を入れ始め急速に治安は良くなったそうだ。
13世紀の建築ヌォーヴォ城 が有名。
そのナポリの近郊に1世紀まであったのが、西暦79年にヴェスヴィオ火山の噴火により遺跡となったポンペイ。
遺跡から掘り出された壁画や像から、当時の信仰がうかがえるが、当時は多神教で、ヘラクレス・バッコス(ディオニュソス)・ウェヌス(ビーナス)の生産の3神の信仰が中心だった。
「デオニュソスの秘儀」と呼ばれる壁画が奥の部屋にあることから秘儀荘と名付けられた邸宅が有名で、男根崇拝も盛んだったと言われている。
娼婦の館なども発掘され、ここで男女の交わりを描いた壁画が多く出土したため、ポンペイは快楽の都市とも呼ばれる。ただ古代では性に対しておおらかであり、当時としては普通の港町だったという説もある。
噴火当時の人口は2万人。死者は2千人といわれている。
ナポリタン!
