函館山の夜景を世界遺産に−。そんな夢の実現へ向け、函館市谷地頭町の不動産会社経営塚本守さん(48)が「函館山から遠望する夜景を世界遺産にする会」を設立した。まだ塚本さん一人だが、今後仲間を募り、夏には特定非営利活動法人(NPO法人)の認可を目指す。塚本さんは「簡単に登録できるとは思わないが、活動を函館の活性化につなげたい」という。
塚本さんは函館山のふもとの谷地頭町出身。小さいころから夜景が好きで、成人してからも仕事後に月に一度は山頂に登るという。「くびれのある独特の地形に加え、箱館戦争や北洋漁業の基地として繁栄した歴史に思いをはせながら眺めると、壮大なロマンを感じる」と、夜景の魅力を説明する。
世界遺産登録への挑戦を思い立ったのは約二年前。昨年登録された知床がさまざまな活動を展開していたことに触発され、「函館の夜景の美しさも知床の雄大さに引けをとらない。世界遺産に登録し、世界中にアピールしたい」と、設立主意書をまとめるなど会設立の準備を進めてきた。
日本ユネスコ協会連盟によると、ナポリ、香港など夜景の名所は世界に多いが、これまで夜景が世界遺産に登録された例はない。また、登録には多くの基準をクリアしなければならず、同連盟も「夜景で登録を目指すのは難しいかもしれない」と、懐疑的だ。
それでも塚本さんは、「やってみなければわからない。多くの人に声をかけ、活動の輪を広げていきたい」と、意気盛ん。会への参加、問い合わせは塚本さん(電)0138・27・6316へ。(渡辺淳一郎)
(2006年5月24日北海道新聞提供)
こういう発想の人は他にもいるようで、こんな本もある。
日本夜景遺産

この本の目次を見ると、実は夜景にも色々あって
自然夜景遺産(世界遺産登録を目指す函館山等)
ライトアップ夜景遺産(レインボーブリッジ 等)
施設型夜景遺産(東京タワー展望台 等) に分類されるらしい。
夜景で町おこしは電気代の問題が解決すれば観光資源が無いところでもできそうではある。熊本県の西原村ではローソクやランタンで作り出す光のイベントをよく行っている。
照明デザインなんかと組み合わせれば面白いかも。