
「きっこの日記」「きっこの日記2」に続いてつい買ってしまった。
気に入った作家のエッセイは続けて読み続けることが多いので、別
に珍しいことではないのだが、単行本を買うのは実に久しぶりだ。
今回のが一番面白かった。
実を言うと、セブンアンドワイのこのカテゴリの本に
2. オンナノコになりたい! 三葉/執筆
とあり、昨年のクリスマス頃の「きっこの日記」に新宿2丁目を描
写した彼女の俳句がいくつか載っていたので、”もしかしてきっこ
さんは実は男なんじゃないか?”と秘かに妄想していた(笑)
おかげでドキドキしながら本を読んだのだが、立派な女性でホッと
したしだいだ。
白夜書房から出ていた女性エッセイというと、どうしても故鈴木い
づみさんの「いつだってティータイム」を思い出す。1978年の
作品。今は別の出版社から出ている。
鈴木いづみコレクション〈5〉 エッセイ
集(1) いつだってティータイム

白夜書房は別にDV被害者の女性エッセイが好きなわけではないだ
ろうが、鈴木いづみさんもPTSDに苦しんでいた人だった。彼女
のクールでニヒルな視線、「明るい絶望感」と比べると、きっこさ
んの方がかなり生命力があるように思える。
個人的にDVやPTSDに苦しんでいた女性は何人か知ってたが、
不思議と美人で頭もよくて優しい女性であることが多い。そして何
故か”頭が悪い男”が好きだ。こんなインテリ女が何故、こんなチ
ンピラ風に魅かれるの?って感じだった。はたから見てると男の側
で上な点が腕力しかないから暴力を振るっているようにすら見えた
。俺に惚れてくれりゃ大事にするのにと思いつつ、そういうことは
決して起こらなかった(笑)
まあ、自分も稀代の恋愛下手なので、人のことは言えたものではな
い。自分に関心を持ってくれるのはアーティストタイプかおバカタ
イプかどっちかの女性であることが多いが、あまり長く続いた試し
はない。
経済的問題や精神的な不安定を理由に遠ざけていた時期も結構長い
。
願わくばきっこさんには幸福な人生を送って欲しいものだと思う。
自分はって?うーん、一度死んでるからな(笑)まあ、お気楽にお
まけの人生おくれたらいいなと思っている。
住宅顕信(すみたくけんしん)といい池田晶子さんといい、何故だ
か私と同世代でモノ考えて生きてた人は早く死んでることが多いよ
うだ。人生、別に長けりゃいいとは思わない。彼らの人生の密度は
非常に濃い。
いやしくも人と生まれて物欲だけに生きるよりは、はるかに意味が
ある生だと思う。
ずぶぬれて犬ころ

とはいうものの、あと1,2ヶ月で経済的にかなり楽になりそうと
皮算用しているこの頃だ。


