神武天皇には二人の妻があり、一人目は地元日向で娶ったアイラツヒメであり二人の子をもうけた。東征のおり三輪山の神、オオモノヌシの娘イスケヨリヒメを娶り三人の子をもうけた。アイラツヒメの二人の皇子は他の三人の皇子を殺害しようとたくらみ、逆に殺される。この時剣を振るって活躍した末弟のカムヌナカワミミノミコトは二代目天皇となり、戦うことがなかった兄、カムヤイミミノミコトは三輪山に奉られ多氏、阿蘇の君、科野国造等の先祖となった。
三輪山ピラミッド
標高467メートルで、きれいな円錐型をした三輪山は古代から崇拝の対象であり、三輪山自体を神体とする大神(おおみわ)神社がある。
本殿を持たない古い形式の神社で、別名「三諸の神奈備」ともいう。拝殿と御神体の間に三つ鳥居がある。祭神は大物主神、オオナムチノミコト、少彦名命。
斎槻岳レイライン
三輪山の北にある斎槻岳の真西に景行古墳があり、春分の日の太陽はこのラインを通る。南西にある箸墓とのラインは夏至の太陽が差し込む方向を示し、北西の崇神古墳とのラインは冬至の太陽が差し込む方位を示している。
畝傍山
欠史八代という言葉があり、初代から八代までの天皇は存在しなかったという通説があるが、何故かその御陵はことごとく、畝傍山山麓に存在する。また、神武天皇の宮跡とされる、かしわら神宮もある。