海外の優良和食店を支援する新制度「海外日本食優良店調査・支援事業」を検討している松岡利勝農水相は13日、訪問先のニューヨークで和食店経営者や和食の食材輸入業者と支援制度の確立に向けて意見交換を行った。
中略
米カリフォルニアを発祥とする巻きすしのカリフォルニア・ロールについては「のりを外に巻くか内に巻くかの違いであり、(米国で)発達したひとつの姿であり、良いのではないか」と述べた。(ニューヨーク 長戸雅子)
産経新聞:1月15日
個人的な見解ですがカリフォルニア・ロールは日本風アメリカ料理です。ラーメンが中華風日本料理でナポリタンが洋風日本料理なのと同じに思えます。
肉じゃがは日本料理と思われがちですが、東郷平八郎元帥が英国の家庭料理のシチューを和風にアレンジしたものだと聞きます。
もしカリフォルニア・ロールを日本料理と認めるなら肉じゃがは英国料理ということになります。本家を主張して余計なお世話と言われるよりアレンジした国のものと認めるほうが文化輸入大国としては有利ではないでしょうか?。
お米も日本の場合、借り物かと言えば、借り物ですが、日本人はおにぎりと言うさめても美味しくお米を頂く方法を開発するなど、工夫を長年にわたり凝らして来ました。私は、アレンジした料理はその国の物として考えるべきだと思います。
さて、すしの起源は、東南アジアにさかのぼります。日本の寿司は、この東南アジアの寿司とは似ても似つかないものになってしまいました。(なれずしは別ですが)しかし、この寿司が日本料理として後年広まったことを考えると、私はカリフォルニアロールとはアメリカ料理であると考えます。カリフォルニアロールは、巻き方も違いますし、具も違います。また、アレンジしたと言う工夫は渡米した職人の手腕によるものですが、アメリカと言う土地で生まれたものである以上、カリフォルニアロールは、アメリカの料理として考えるべきだと思います。カリフォルニアロールを仮に認めたとしてもこの作り方、味にかなりばらつきもあり、私は日本政府が積極的に支援を行うことは日本食文化のイメージを壊す原因になってしまうと思います。また、カリフォルニアロールを認めてしまうと、他のアメリカ独特のお寿司、(クリームチーズを使った物、刺身がたっぷり周りについたもの等)も認めざるをえなくなり、収拾がつかなくなると思います。
もう一つ例をあげると、豚肉のおむずび、(スパムムスビ=ハワイ)も日本食と認めても良いのか?、ハワイ滞在の折に良く食べておりましたが、私はこれもハワイと言う土地柄独特の食べ物と認識し、たとえ基本的な調理方法(?)などが似ていても日本食と認めることは出来ないと思います。
歴史的にみても、ポルトガル伝来の天ぷらも日本人が取り入れたものは、本国の物とは区別されており、私はこの点からも日本料理は日本料理と言う確固たる信念を持っておくべきだと思います。また、海外でアレンジされたものは、海外のものとしなければと思います。
クリームチーズのお寿司は断じて和食とは認められませんね。(^ ^;)
ロシアにも怪しいゲイシャスクールがあると聞いたことがありますが、これなんかは問題にしないんでしょうかね?日本政府は時々不思議なことをやると思います。
また遊びに来ます!!