摺鉢山は硫黄島の隅っこにある高地なんだが、日本軍はここにも地下陣地をかまえて砲撃をしのぎ機関銃その他の火器で激しく抵抗、米軍は火炎放射器と手投げ弾でトーチカをつぶしつつ進んで2月23日頂上に星条旗を掲揚した。
その時の写真が有名になりピューリッツァー賞もとっちゃってるんだけど、物語はここからが本番で、星条旗を掲げた兵士6名のうち3名はその後の戦闘で死亡。生き残った3人は戦費調達の国債募集のためにこき使われるハメになる。
一人は英雄としてちやほやされることに耐えられず、戦場に戻してもらい生還するが結局のたれ死に、他の二人も決して幸福な人生を歩んでいない。
「あの戦場で誇れることなど何もなかった」ってのは名セリフだと思った。
他には『英雄は必要に応じて作られる』というのと『”戦争”と”戦場”は違う』というセリフが印象に残った。
「あの島を占領したことで多くの爆撃機が助かって大勢の人命が救われた」みたいなセリフがあったけど、その爆撃機が何人の民間人を殺したか知っててのことか気になった。
他にちょっと気になったのは一瞬だけ出てきた戦車が当時のM−4ではなく最近のエイブラムスのように見えたことだが、なにぶん一瞬のことなので見間違いだと思いたいし、どうでもいい。
周囲がお年寄りばかりで場違いかなと思いつつの鑑賞だった。プロパガンダは戦争を美化するものだとよく分かる映画でした。
プロパガンダ映画はよくあるけど、その逆もありというのは意外だった。



「父親たちの星条旗」の中の日本兵は悲惨なやられ役のシーンが多いです。内臓がはみ出した死体とかですね。北斗の拳を実写にしたらこんなかもと思いました。