バンドウイルカは、自分に特有の「口笛」のようなかん高い声を発し合い、仲間であることを確認している。相手の口笛をまねしたり、飼育下で物体を指し示す新しい口笛を覚えたりするため、口笛は名前として使われているのではと推察されていた。
研究チームは、単に仲間の声に反応するのか、声が伝える内容に反応するのかを見極めるため、口笛から声の特徴を電気的に取り去り、海中のスピーカーから流した。
その結果、14頭のうち9頭は、なじみの口笛から作った音に極めて敏感に反応し、スピーカーの方をたびたび振り向いた。これで、声ではなく内容に反応していることがわかり、どのイルカが発しようと口笛は「名前」として使われていると判断できた。
2006年05月09日12時27分asahi.com
イルカは鏡の中の自分を自分と認識できるというし、ザトウクジラは1時間にもおよぶ決まったメロディーがある”歌”を寸分違わず歌うという。
チンパンジーが道具を使った程度で昔は大騒ぎしていたらしいが、人間ばかりが特別でもないのかも。